[太宰府市民遺産の種]梅上げ

「梅上げ」は、三月吉日に行われる行事で、厄入りの41歳の男性は厄除けの梅を、還暦の年祝いの61歳の男女は還暦祝いの梅を、それぞれ牛に曳かせる車に載せ、太宰府天満宮に献梅する行事です。

 この行事は、明治35(1902)年の太宰府天満宮千年祭で執り行われた「梅いっぱい運動」に端を発したと伝えられています。毎年、構成員が異なる行事ですが、百年以上の長きにわたり太宰府市民によって受けつがれ、多くの市民が参画している大切な春の行事といえます。