第18回大宰府万葉「梅花の宴」が開催されました!
市民遺産第5号「万葉集つくし歌壇」の物語のひとつに、「梅花の宴」があります。
これは、天平二年(730年)の正月十三日に、大宰帥であった大伴旅人が、自邸に大宰府と管内諸国の官人たちを招いて、梅を題材として歌を詠む宴を催したもので、そのとき詠まれた32首の歌が万葉集に旅人の序文とともに納められてられています。
市民遺産育成団体の大宰府万葉会では、毎年2月にこの梅花の宴を再現する行事を開催しています。
平成26年2月15日、第18回目を数える大宰府梅花の宴が、天満宮参道近くの太宰府館で催されました。
はじめの岡部定一郎先生による講話では、小倉百人一首のうち大宰府に関わりのある人物について、たいへん興味深いお話があり、万葉集をはじめ歌ごころの大切さが説かれました。
続いて、大宰府万葉会お手製の万葉衣装を身にまとった参加者が、梅花の宴の三二首を一人ずつあるいはグループで順に詠み上げていきます。
参加者には、太宰府市内や北九州市のほかに、和歌山や奈良、遠くは関東から来られた全国万葉協会の方々もおられ、思い思いのパフォーマンスをステージで繰り広げました。
最後は、太宰府天満宮参道をパレードし、昨年の万葉フォーラムまでとはいかないものの、とても華やかで賑やかな会となりました。